どうしたエバートン!名門復活への道!

不調による監督交代

ランパード政権で迎えた今期。序盤からなかなか勝てない試合が続き、ランパードは解任されてしまった。新たにダイシが監督に就任し、首位アーセナルにこれぞダイシというサッカーを見せ、勝利をおさめたが、24試合現在で18位と降格圏に位置しており、苦戦を強いられている。そんなエバートンだが、降格圏を脱し、上昇していくためには何が必要なのだろうか。また来期以降、再び名門として輝くためのポイントについて考えていく。

ダイシの徹底したサッカー

新たに監督になったダイシのサッカーはバーンリー時代から変わらず、明確なものがある。ざっくりと言えば、ロングボールを前線に蹴り、そこでの競り合いやこぼれ球を拾い、ゴールを決めていくというものだ。そのためこの戦術に適した選手を使う必要があり、ランパードの時とスタメンは変わってくるだろう。バーンリー時代の教え子であるジェームズ・タルコフスキ、ドワイト・マクニールはダイシのサッカーを理解しているためチームの核となるはずだ。また、センターフォワードには競り合いやヘディングが強い選手が必要だが、エバートンにはその役割に打って付け選手がいる。ドミニク・カルバート=ルーインである。ここシーズン怪我に泣かされ、満足いく成績は残せていないが、彼の跳躍力や得点能力は一級品であり、彼の活躍がエバートンが上向くための鍵となるだろう。

チームの若返り

エバートンは確かに良い選手が多くいる。キャプテンのシェイマス・コールマンを始め、中盤のイドリッサ・ゲイエ、アブドゥライェ・ドゥクレ、GKのジョーダン・ピックフォード、CBのコナー・コーディ、マイケル・キーンなどである。しかし、これらの選手はいずれも30歳前後だ。そこで若手が台頭し、チームが若返っていく必要がある。若手のホープだったゴードンが移籍してしまったが、他にも多くの良い選手がいる。中盤では既に主力のアマドゥ・オナナ、マンチェスター・ユナイテッドから移籍してきたジェームズ・ガーナーや両サイドバックにはウクライナ出身のヴィタリ・ミコレンコ、ネイサン・パターソン、CBにはこれからのエバートンを背負っていくベン・ゴットフリーもいる。これらの選手が奮起することでより良いチームになるのではないか。

来期に向けた補強

来シーズン以降、エバートンが復活するためにはどのような補強を行ったら良いだろう。今のオーナーでは補強に使えるお金は制限があるため、有名な選手は取れないかもしれないが、限られた予算の中でも的確な補強をすれば、チームは強くなるはずだ。エバートンの1番の補強ポジションはFWである。ダイシが来シーズンも監督をやるとすると、ロメロ・ルカクが一番良いのではないか。チェルシーに在籍し、今シーズンはインテルにレンタルで加入しているが、結果を残せていない。インテルも買い取りする可能性は低く、チェルシーに戻ったとしても居場所はないだろう。しかし、個の力は抜群でボールを収めることも出来る為、エバートンのサッカーにはフィットするはずだ。このルカクの状況ならレンタルでの獲得も考えられるため、エバートンにとって良い補強になるのでないか。